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在原の茅葺きの家 [家]

先日、ススキの原っぱの文を書きました。茅葺きの家は一体どういうのだろうと興味関心を抱きました。
雨もあがったので、ネットで調べて、高島市マキノの在原(ありはら)集落に茅葺きの家を見学に行きました。国道161号線を走ってマキノの道の駅から山道へ入りました。もう1つ山を越えると福井県だそうです。
在原の集落は、在原業平が住んだという言い伝えがあり、お墓もあります。小さい穏やかな集落でした。町の入り口に立て看板。「この地へ訪れる方への注意書き」でした。一切観光化されてない地域です。それでも、訪れる人が多くなり、畑に入ったり、草木を切ったり、ゴミを捨てて帰ったりするようです。訪れたその一人として、気持ちを戒めながら、写真を撮らせていただきました。
たくさんの茅葺き家がありました。昔話に出てくるような家です。屋根の造形美にうたれました。雪が多い土地のようで屋根の傾斜が大きくて、茅が厚く葺いてあります。出会う人もほとんどいません。でも、それぞれの家がこぎれいで大事にされていることがよく分かりました。
kayabuki01.JPG

2ヶ所でカヤを葺く作業中の家がありました。
kayabuki02.JPG

1軒では茅葺き職人さんが屋根の上で仕事をしてみえました。一本一本きれいにそろえて葺いていく、職人の技がここにもありました。次に使われる茅が家の横に立てかけて乾かしてあります。こういうふうにして、茅を貯めておき、使われるのだと思いました。
kaya.JPG

近くの山々や川岸には、野生のススキがいっぱい。背の高いススキです。茅葺きの家は、身近で豊かな素材があるから、ずっと続いていけるのだと思いました。
mizosoba.JPG

道ばたには、「ミゾそば」の大群生。かわいらしい花をたくさん咲かせていました。
日本の原風景を身近にした秋の一日でした。
タグ:伝統構法
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コメント 7

chal

3年ほど前に、高山の茅葺屋根の改修工事を見に行きました。材料が手に入らないので、茅も栽培しているそうですよ。茅の中心部の空洞が、排水には重要で、雨漏りしない事も知りました。 
by chal (2009-10-01 19:49) 

Islay

この地へ訪れる方への注意書き・・・
こんな物がある事が悲しい事ですよね!
by Islay (2009-10-01 22:54) 

肉球

観光化されてないからこそ
こういった伝統的なモノも残されているのかな。
私もこういった伝統的なモノを見るのは好きですが
地域の住民に迷惑をかける人がいると思うと残念で仕方がありません…
by 肉球 (2009-10-01 23:37) 

kido_azusa

chalさん
そうなんですか。栽培してまで確保しているのですね。群生でないといけないそうですね。
by kido_azusa (2009-10-02 20:35) 

kido_azusa

Islayさん
区長さんの名前での注意書きでした。悲しいです。また、進入禁止の紐もいくつか張ってありました。
by kido_azusa (2009-10-02 20:36) 

kido_azusa

肉球さん
私の故郷のずっと西の方に、石見銀山があります。世界遺産に登録されてから観光客が大変多くなり、民家までのぞくとのことです。世界遺産はいいけれど、本当にいいのかなと思います。
by kido_azusa (2009-10-02 20:38) 

kurizo

茅葺き屋根を守ることは、すごく大変だということを農家の方に聞いたことがあります。
虫がわいたりすることがあると仰っていました。
こちらの地域でも子供のころは農家の方で茅葺き屋根のお宅が何軒もありました。
今はすっかりなくなってしまいました。
by kurizo (2009-10-02 22:22) 

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