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構造設計士さん [家]

 伝統構法の課題の一つが『左官屋さんの養成』でした。もう一つが『構造設計士さんの養成』とのことです。では、木造建築の場合、昔は誰がその仕事をやっていたか。いろいろお聞きすると、大工さんとのことです。雪の重みを計算して、どう木を組み立てていくか、地震の揺れに対してどう組み立てるのか、大工さんはすごい腕の持ち主さんだったのですね。
 お世話になった梓工務店では、その仕事をしてみえるのが伊東社長です。そして若い女性の構造設計士さんがいます。主に、限界耐力計算を担当されています。こうした技術を持った方が、もっともっとたくさん出て欲しいものです。
minibara.JPG

       <我が家のミニバラ 咲き始めました>
タグ:伝統構法
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takui

左官屋さんも夫婦で細々とやっているのを良く見かけますが、若い人はなかなか見かけないですね。
ミニバラキレイですね。我が家にはオールドローズがあったのですが、今年は元気がなくて、仕方なく何本か挿し木しました。無事に根付いてくれると良いのですが・・・
by takui (2009-05-30 22:55) 

Islay

女性の構造設計士さんとは珍しいですね。
地味ですが、大切な仕事ですので是非ともがんばって欲しいものです。
デザイン最優先で、構造のことを考えない大手建築事務所の意匠設計担当者に読ませてやりたいです。

by Islay (2009-05-30 23:30) 

nob

伝統工法の構造計算は限界耐力計算法になってしまいますね。意匠設計の私は残念ながらできません。もっと勉強しなければいけませんね。
しかしながら新築で限界耐力計算の場合、確認申請と適合判定が必要で申請手数料が20万~25万前後かかります。普通の木造住宅ですと3万~6万くらいでしょう。住宅では非現実的な申請料です。
古民家の増改築や改修などで限界耐力計算で耐震チェックするのが多いようです。
by nob (2009-05-31 01:22) 

kido_azusa

takuiさん、我が家をやってくれた腕利きの左官屋さんもご夫婦です。長丁場の仕事ですので、テントを張ってその中に材料を入れ混ぜたりしていましたよ。
by kido_azusa (2009-05-31 06:18) 

kido_azusa

Islayさん、その女性は大学の時から工務店とはつながりがあったようです。限界耐力計算は、1つ1つデータを打ち込む地味な作業の積み上げだそうです。構造あっての伝統構法ですから、欠かせない重要な仕事です。

by kido_azusa (2009-05-31 06:22) 

kido_azusa

nobさん、「限界耐力計算の場合、確認申請と適合判定が20万~25万前後かかります。」…どうして特別扱いなんでしょう。普通の料金と同じにして、もっと誰もが選択肢の1つになるようになって欲しいです。
by kido_azusa (2009-05-31 06:26) 

chal

 専門ではないので詳しくは言えませんが、テレビで震動台の上で住宅を揺らしているシーンを見た事はおありですよね。超高層なんかはそういう実験も不可能なので、地震による変形シュミュレーションが必要になります(時刻歴応答解析)。この簡易版が限界耐力計算になると思います。簡単に言えば、地震時の変形を規定以下に抑える構造であることを証明する必要があります。
 日本では、意匠偏重で、構造の苦手な建築士さんが多いのも事実です。
by chal (2009-05-31 15:26) 

kido_azusa

chalさん、伝統構法の建物を揺らす実験はあちこちでやっていると思います。梓工務店は、滋賀県立大と協力してやったと聞いています。京都大学にいて今は立命館大の鈴木祥之教授は、その道の権威です。しかし、伝統構法は1つときまったものがなく、要素がいっぱいありすぎて分析はなかなか大変なようです。
by kido_azusa (2009-05-31 18:23) 

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